ロジック表現例


一番のコツは、以下の例のように、各論点ごとに箇条書きにしていただくことです。

 

また、できるだけ短くまとめてください。書き過ぎるよりは足りない方がむしろいいです。足りなければ当方から質問を入れますので、そのとき補充していただければ結構です。


表現例その1

1.新規注文

 

①1本前のローソク足の終値において、短期の移動平均線(SMA)が長期の移動平均線(SMA)より上にあること

②1本前のローソク足の終値において、RSIが30未満であること

③1本前のローソク足の終値において、ストキャスティクスの%Dが20未満であること

 

①かつ(②または③)を満たしたときに、最新のバーの始値でロングエントリーし、ショートエントリーの条件はその逆とする。


2.決済注文

上記のエントリーサインはすべ無視して、OCO決済とする。
利食い幅=新規発注時のATRの値×P。
損切り幅=新規発注時のATRの値×Q。

3.新規発注フィルター

ATRが一定値(R)以上なら新規注文をする。
ATRが一定値(R)未満なら新規注文をしない。

 

4.同時最大ポジション数

 

1通貨ペアにつき1つ
 
5.外部パラメーター

 

①短期移動平均線の計算期間
②長期移動平均線の計算期間
③ATRの計算期間
④P,Q,Rの値
⑤ロット数

5.オプション機能

①週末一斉決済(日本時間土曜日午前4:00)
②カウントダウン対策Ⅱ 


表現例その2

1.新規注文

一本前のバーの終値において、長期RSIの値-短期RSI>P ならば、最新のバーの始値で新規買い注文。
一本前のバーの終値において、短期RSIの値-長期RSI>P ならば、最新のバーの始値で新規売り注文。

 

上の例のように、計算式で表せるものは極力計算式にて記述していただけると理解しやすいです。

2.決済注文

長期RSIの値=短期RSIの値 となった時点。

3.損切り幅

新規発注時における標準偏差×Q

4.利食い幅


設定なし。

 

5.同時最大ポジション数

 

1通貨ペアにつきロングで1つ、ショートで1つ

合計2つ

 
6.外部パラメーター

①短期RSIの計算期間
②長期RSIの計算期間
③標準偏差の計算期間
④P,Qの値
⑤複利率

6.オプション機能

こんなFXの日記で紹介されている損失率を一定におさえた資産比例型複利運用

 

その他のやり方による複利運用をご希望される方は、複利計算の式を必ず記述願います。 

 

良い例)ロット数=口座残高÷定数(定数は外部パラメーターで指定)

悪い例その1)レバレッジによってロット数を調整できるように

悪い例その2) リスク係数でロット数を算出してください。


その他

◆具体例としてチャートの画像を送っていただくのは、当方の理解に役立ちますが、そのような画像だけでのご依頼は受けかねますので、必ず、文章または数式による記述もあわせてお送りください。画像だけでのご依頼の場合、往々にして、システムトレードとして論理破たんをしているケースが多く、その場合には、当然プログラムが不可能だからです。

 

◆エントリーや決済等の条件が多い場合には、

 

①…条件その1…

②…条件その2…

③…条件その3…

 

というふうに、それぞれ番号をつけていただき、「横」ではなく「縦」に列挙していただくようお願いいたします。

 

その上で、

 

① または ( ② かつ ③ )でエントリー(または決済)

 

というふうに、優先判断する部分を()でくくり、「または」「かつ」を入れて記述願います。

 

◆4本値やテクニカル指標の各数値につきましては、現在値」で判断するのか、それとも、「確定した●本前の終値」で判断するのかを必ず明記願います。

 

◆エントリーや決済のタイミングにつきましても、

 

①現在値による条件成就にて、終値を待たずに実行

②確定した終値による条件成就にて、次の足の始値で実行

 

のいずれかを明記していただくようお願いいたします。

 

重複記述(=同じ内容を繰り返して複数回記述すること)はしないでください。重複記述があると、それが本当に同じ内容なのか、実は別の内容なのか、読み手には判断がつかないため、そのすべてについて確認のためのやり取りをしなければならないからです。1つのご希望内容は1回だけ書いていただければ十分です。

 

◆指値や逆指値を利用される方は、指値と逆指値を明確に区別して記述願います。

 

両者の違いについては、こちら をご参照ください。

 

また、

 

①ポジション化する前の(逆)指値注文

②(逆)指値注文が約定してポジション化した注文

 

上記①と②を明確に区別して記述願います。 


トラリピ等のロジックの書き方

トラリピやナンピンなど一定間隔で複数のポジションを持つロジックは、とくに説明が難しいかと思われます。下記の書き方をそっくり真似してください。

 

◆具体例その1

 

EAセット時→①何もしない。

価格上昇→②ロング発注(0.01ロット)

価格上昇→③ロング発注(0.02ロット)

価格上昇→④ロング発注(0.03ロット)

価格下落→⑤ショート発注(0.01ロット)

価格下落→⑥ショート発注(0.02ロット)

価格下落→⑦ショート発注(0.03ロット)

決済は、トータル利益が指定金額以上になったときにのみ一斉に実行する。

 

◆具体例その2

 

EAセット時→①両建て発注(0.01ロット)

価格上昇→②ショート発注(0.01ロット)

価格上昇→③ショート発注(0.01ロット)

価格上昇→④ショート発注(0.01ロット)

価格下落→⑤ロング発注(0.01ロット)&  ④のショートを決済

価格下落→⑥ロング発注(0.01ロット)&  ③のショートを決済

価格下落→⑦ロング発注(0.01ロット)&  ②のショートを決済

 

※上の例のように、各発注ポジションに必ず番号をつけ、複数の実行行為は、「&」でつないでください。


ロジック説明書を当方へ送る前に

ロジックの説明文を一通り書き終えましたら、それを当方へ送られる前に、誤記や計算ミス、その他日本語として解読不可能な文章になっていないかどうか入念にチェックしていただくようお願いいたします。

 

なお、

 

①誤記や計算間違い、論理的な矛盾などが非常に多い

②日本語として解読不能な文や記述が非常に多い

③当方からの質問に的確にご回答いただけない

④途中でご希望内容の変更が何度も繰り返される

 

など、お客様によるご説明にあまりにも問題が多く、これ以上やり取りを重ねてもお客様のご希望内容を特定することはもはや不可能であろうと当方が判断した場合には、大変残念ではありますが、それ以降の対応をお断りさせていただく場合もございますので、あらかじめご了承ください。